ふるさと新選組

住居編[No.7]

古民家の間取りの意味を知る

古民家と言うと、その独特の間取りも特徴です。現在の建売住宅にはない、古い家だからこそできる間取りが古民家にはあるのです。

江戸時代の古民家の間取りで、大体一般的なものはこんな感じになります。

まずは土間。いわゆる台所です。現在の台所は他の部屋と同じ高さにありますが、土間は一段低く、どちらかというと地面と同じになっています。ご飯を炊く釜があり、部屋の中に持ち込めないような作業をここで行うこともありました。

土間に続く部屋が勝手と呼ばれる部屋で、ここには囲炉裏がありました。勝手は部屋の真ん中に位置し、ここで火をたくことで結露を防いだり、防虫効果もありました。

古民家の梁や柱が黒く光っているのは、囲炉裏の煙でいぶされていることが一因です。

他の部屋は、広間や奥座敷などの名前がついています。奥座敷は客室及び老人の寝室として使われ、広間は冠婚葬祭のときに人が集まる部屋、もしくは子ども部屋としての機能もありました。

土間の向こうや周囲には、いわゆる納戸がありました。馬小屋や味噌、漬物などを保存しておく部屋です。庭に面した部屋の周囲は、縁側がぐるりとめぐらされています。

簡単な説明ですが、これが大体の古民家の間取りです。

広間など、部屋はふすまや障子を開け放すことで、何十畳もの大部屋にすることができます。こういうことは現在の建売住宅にはできない芸当です。

やはり、古民家に使用されている柱や梁、基礎の石などがしっかりしていることが、こういった間取りを可能にしているのでしょう。

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