ふるさと新選組

住居編[No.8]

古民家の木材対策としての木材再利用

古民家の木材対策としての材料の再利用について、検討をします。現代高齢化社会に突入しています。団塊の世代が毎年大量に退職され、これから第二の人生を田舎で暮らそうと古民家の購入を考えられている方も多いと思います。

そこで、古民家を購入され、古民家をリフォームする際に、考えていただきたいのが木材の再利用です。

古民家で使われている木材は、現在のハウスのように安易な材料の配置と異なり、木を適材適所に使用しています。

例えば、腐りやすい部分には、栗、檜などが使用され腐れにくし、梁には強度の高い松が使用され、内装木材には杉、檜など人間に優しく木目の美しい木や、湿度調整に優れた材料が使い分けられています。

このため、メンテナンスが良い状態では、200年余りは持つように作られています。現代の建物とは、比べ物にならないくらい、繊細に美しく作られています。

また、長年の暮らした証しとして、釜戸や囲炉裏の煙で燻された木材は、時が経つごとに味のある色に変化しています。室内で使われた格子戸なども趣があって、できるだけ、処分しないで、再利用できれば、木のぬくもりが伝わる、優しい趣のある暮らしが可能だと思います。

したがって、古民家のリフォームは、古民家全体を再利用するくらい意気込みで行い、なるだけ柱や梁の骨格部分はそのまま使い、壁や襖などの内装と外装を新しくし、風呂やキッチン、トイレ、バリヤフリーを新しくする方針でのリフォームができればよいように思っています。

※当コンテンツはあくまでふるや君とさとし君の見解に基づくものであり、内容についてはご利用者様自身の責任においてご判断ください。