ふるさと新選組

住居編[No.12]

古民家の移築と再生について

地方に行くと、人の住んでいない立派な古民家が残されていることがあります。造りがしっかりしていて手を加えるとまだまだ活用できるような古民家は、潰してしまうにはもったいないので売りに出されれることが多いようです。

しっかりした梁は特に人気があり、日本人の知恵が生かされた夏涼しく冬暖かくと工夫がなされています。広い土間や、和風の落ち着いた空間は現代住宅にはない落ち着きが魅力なのでしょう。

しかし、古民家に住んでみたい人でも、その古民家の建っている土地に住みたいかといえば、それは別問題です。

そこで、古民家の移築という手段がとられます。骨董屋さんなどの業者の紹介から、どこどこにいい家があるという情報を受け、気に入れば自分の住みたい土地に古民家をバラして運びます。そこで元の家のように再生するわけです。

間取りや材料はそのまま使用することが多いと思いますが、せっかく再生し直すのですから、さらに手を加えて現代風なところも取り混ぜて住みやすいように造り直します。

玄関を入ると思わぬ空間が広がり、住む人の心意気が伝わる家に生まれ変わります。風呂場やトイレなどは現代的な設備を取り入れ、より使い勝手のいいようにします。作家や芸術家など、クリエイティブな仕事の人には安らぎや新鮮なアイディアが浮かぶ空間になることでしょう。

このように条件さえ合えば、古民家はまだまだ立派に受け継がれていきます。そして愛好者の人であればきっと、大事に住んでくださり日本の伝統を守っていってくれることでしょう。

※当コンテンツはあくまでふるや君とさとし君の見解に基づくものであり、内容についてはご利用者様自身の責任においてご判断ください。