ふるさと新選組

住居編[No.14]

古民家で使われる材料について

古民家を構成する材料としては、まず柱や梁などで使われる木材があります。

木材は主としてケヤキやヒノキ、マツが使われますが、土地によってはサクラ、クリなど様々な木材が使われています。基本的に地元で伐採された木材を使っているので、地方によって使われる木材にはある程度の違いがあります。屋根材は茅葺きや草葺き、日本瓦葺きなどがあり、壁には土壁が使われています。

古民家の材料のうち、特に木材は古材と呼ばれ、古民家風の家屋の建材や家具材などとして人気があります。囲炉裏の煙に燻され、表面にススが付いた古材は、新しい木材では決して出せない味わい深い色を出しており、また防虫効果があるとされています。

しかしここで一つの疑問が沸いてきます。

古民家とは基本的に100年以上前の家屋ですから、そこから取られた古材も相当な年代物です。そんなに古い材料を使って本当に大丈夫なのか、と。

しかし心配はいいりません。プラスチックや鉄などは新品の時が最も強度が高く、時間が経つにつれて弱くなっていくのですが、木材には、逆に時間と共に強度が増していくという不思議な特性があります。ある研究では、樹齢100年のヒノキの場合は伐採されてから100年後が最も強度が高いとされています。

また、木材の強度が落ちるのは伐採されてから800年~1200年経ってからと言う研究報告もあります。

古民家は、手入れさえ怠らなければ現在の家屋とは比べ物にならないくらい長い耐用年数を誇りますが、それを支えるのがこういった上質な木材というわけです。

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