ふるさと新選組

住居編[No.15]

古民家再生のために図面を起こす

今回は、古民家の図面についてお話をしようと思います。

最近、古きよき住宅の代表例である「古民家」が見直されています。何といっても、年月を経ないと出ない「味」というものが、こういった古きよき家にはあります。また、日本の気候に適応したような建築というのが、こういった古民家なのです。そういった意味でも、最近、古民家は注目をされています。

そんな中、最近その中でも注目を集めているのが、「古民家の再生」です。
長いこと打ち捨てられていたような家は、やはり人が住んでいないので、相当傷みが激しくなっています。よって、そういった古民家を再生させなければいけません。

再生をするためには、まず図面を作らなければなりません。新築の建物でしたら、パソコンのCADなどで簡単に作ることができますが、現況の古民家の場合、なかなかそうも行きません。

というのも、昔の測量法は、尺貫法でありまして、現在のようなメーターモジュールではありません。もちろん、図面を描く人もそのあたりは考慮に入れているのですが、さらに困ったことがあります。

「ずれ」があるということです。昔の人のやることですから、今のような精密な測量機器があるわけでもありません。ですので、どうしてもずれが生じてしまいます。それを現代の図面に起こすときには、そのずれもちゃんとそのままにしておきます。

さらに、材料が曲がっているということもあるのです。梁が曲がっていたりすると、けっこうCADは難しかったりします。

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